〔分野別偉人〕

　収入のためではなく、創作自体に喜びを見出す人たち、それは趣味の世界に通じるものであると考えられる。しばしば自己満足の世界であったり、作品を友人など他人に見せて自分の存在を誇示したり、優越感を味わったりするのである。

　文筆家とは、簡単にいえば文章を創作することで生計を立てる人たちをいい、その意味では著述家とか作家、ライターなどとも呼ばれる。

　いわゆる小説家や随筆家、ノンフィクション作家などのようにある種の誇りをもつ文筆家においては、一種の優越感を込めた呼び方、あるいは肩書きとして、作家と呼ぶことも多い。

　文筆家の別名としては、次のように非常に多くのものがある。それぞれの文筆家が何を目指すかによってもその呼称は異なる傾向にあるが、最も単純な分類としては、文章を書くこと自体に誇りをもつものと、生計を立てることを主眼にして物を書くものとがある。典型的な呼び方を示せば以下のようになる。

　文筆家・文芸家・文人・作家には、書き物に誇りを持つことを主眼としたいわゆる作家的な種族と、書き物をすることで生計を立てることを願う種族とがいるわけだが、どちらの場合も、それなりの収入を得ることで成り立つという事実がある。

　その意味で、書かれた作品が後世に残るような優れた内容かどうかは別として、一応、職業として分類してみれば次のようになる。